青森のホテル円相

あの清水寺貫主が揮毫する大きな円相 

京都清水寺の森清範貫主と言えば、年末にテレビのニュースに登場する「今年の漢字」を大きく揮毫する、あの人である。清水寺は京都東山に位置する北法相宗の大本山。ユネスコの世界遺産に登録されており、人気スポットである。 

「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が1995年から主催する催しで、清水の舞台で森貫主がその年の漢字一文字を大きく揮毫する。どの字を書くかが貫主に届くのはその日の朝。ほとんどぶっつけ本番の揮毫である。貫主は自分でも、今年はどの字かと考えるが、まず、当たらないそうだ。 

額や色紙に揮毫することも多いが、その中に「円相」がある。見事な円を描く。 

写真は、2024年7月に青森市での催しで大きく描かれた円相である。青森駅東口のビルに入るホテル「Rirabo(リラボ)」の開業イベント。主催者のロゴマークが円だという縁で、貫主に円相をお願いしたという。貫主は「始めも終わりもなく、永遠に続く円相は非常おめでたい」と話した。 

催しで貫主が円相を描く写真は清水寺の提供。